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凛女のススメ 著者インタビュー 第3回 荻原実紀「起業への一歩を踏み出す30歳」インタビュアー 弁護士 松村茉里

2015/10/21 [ 仕事・起業荻原 実紀 ]

 

『起業への1歩を踏み出す-心を真っすぐに、直感を信じて、清らかに生きる-』

 

荻原実紀さんは、感性デザインコンサルティングファームCOTOVIA(株式会社コトヴィア)と日本の文化や精神性を背景にした、女性向けの商品企画開発・情報発信を行うSORAYUI(株式会社そらゆい)の2社の代表を兼務されています。

 

30歳の荻原さんはどんな感じだったのでしょうか。松村茉里が伺ってみました。

 

(松村)荻原さん、「30歳」の頃のお仕事はどのように過ごされていましたか?

 

(荻原)私の30歳前後は、まさに起業が具体化していった時期、まさに一歩を踏み出そうとしていた頃です。大学を卒業してから31歳まで、前職PAOS代表の中西元男先生のご指導のもと、デザインを切り札とする経営コンサルティングの現場で、プランナーとして約7年間働いてきました。入社した当初から、自立するように育てられ、私自身もいつかは独立する時期がくると意識していました。あらゆる事を吸収しようと仕事に対し無我夢中でしたね。

 

(松村)独立して起業する決め手はあったのでしょうか?

 

(荻原)31歳の誕生日前後だったと記憶していますが、中西代表から「応援してあげるから出なさい」と話がありました。その言葉に大きく背中を押され、同僚の女性たちと共に独立し、COTOVIAを起業することになりました。今振り返ると若かったですし、まだ結婚もしていなかったので、起業に対する不安よりも未来への希望の方が大きくて、起業に進むことができたと思います。一緒に創業してくれた仲間は、かけがえのない大切な存在であり、今もなお、支え助けられとても感謝しています。30歳頃に抱いた「初志」を「宝物」として忘れないようにしたいですね。


 

(松村)では、「30歳」の頃のプライベートはいかがだったでしょう?

 

(荻原)周囲の友人たちの結婚ラッシュでした…が、仕事が楽しくて、正直それ(結婚)どころではなかったです(笑)。

 

一方、趣味としては、20代後半から会社の近くで発足した合唱団入団をきっかけに、イタリアオペラを本格的に習い始めました。子どもの頃の夢が「ソプラノ歌手」だったので、大人になって、趣味ではありますが、子どもの頃の夢に一歩近づきました。


 

(松村)良い趣味ですね!仕事の合間の趣味《イタリアオペラ》は、荻原さまにとって、お仕事やプライベートにどのような影響がありましたか?

 

(荻原)体全体を使ってお腹から声を出し、ストレスを発散する一方で、クラシックやオペラの世界に浸る時間が、私にとって、とても大事な時間となっていきました。「人生」や「愛」を歌で表現すること、そして音楽を通じて出会う貴重なご縁は、仕事で必要な感性や、心の豊かさにも大いに影響していきました。(一方、自分の体が楽器みたいなものですから、時間だけでなく、精神的にも余裕がなくなってくると、本当に歌えなくなるのです。心身の健康をはかる自分のバロメーターみたいなものでもあります。)

現在、いったん趣味はお休みしていますが、一生の趣味として、また復帰したいですね!!

 


 

(松村)素敵ですね!30歳の頃はお仕事でも転機を迎えようとしていて、その時にうまく趣味でストレスを発散して仕事に邁進!!とても参考になります。

 

そんな荻原さんにとって「凜女」とは、どのような女性ですか?

 

(荻原)自分の生きる軸(芯)・価値観をしっかりもち、自分らしさと女性らしさを併せ求めながら、きちんと地に足をつけて、ありのままに自然体に生きられる人だと思います。自分の能力、生まれ育んだ個性や感性を磨き活かせられる仕事に出会えると素敵ですよね。



 

(松村)荻原さんは、とっても芯が通っているのに、とても柔らかい雰囲気も持ち合わせていますね。

 

(荻原)人生良いことばかりではないですし、つらいことも多いですよ。年齢を重ねるたびに、責任範囲や社会との関わりも広がって、そのステージごとに、悩みも課題も広がるように思います。でも、きっとまた大きな成長のプロセスと思って、軸はぶれないように心がけたいですね。

 

凛女とは、覚悟を決めて凛として進むことができた時、したたかに凛として立ち向かうことができた時、その真価を問われるようにも思います。


 

(松村)覚悟が決まると女性は、美しくて強くて優しくなれるような気がします。私もプロフェッショナルとして、凛女を目指していきたいです。

 

では、荻原さんが人と接する時に大事にされていることを教えて下さい!


 

(荻原)私のモットーは「心を真っすぐに、直感を信じて、清らかに生きる」ことです。人と接するときも、仕事をするときも、大切にしていることは、「心」をもって、何事にも、誰にも接するよう心がけています。そして、起こりうる全てのことに「感謝する」気持ちを忘れないこと、これが意外と難しい。でも感謝することで、辛いことや悲しいことが起きても、違った角度で「愛をもって」包み込み、受け入れることができると信じています。

 





 



(松村)起こりうる全てのことに「感謝する」気持ちを忘れない!最後にとても素晴らしい言葉を贈ってくださった荻原さん!

意外な趣味《イタリアンオペラ》もお聴きできて、改めてとてもチャーミングで素敵な人だなぁと感じました。女性にとって、「起業」は、とてもハードルが高いかもしれませんが、荻原さんをお手本にして、前を向いて進んでいってほしいと思います。

それでは、最後に、最近の活動について教えてください。

(荻原)最近は、より「地域」や「文化」、「暮らし」をテーマにした活動が広がって来ています。また「凛女のススメ」共著に関わり、「女性の活躍推進」に対する分野も徐々に求められるようになりました。世代的にも、スタッフ共々、周囲の友人たちも、「出産・育児」の時期が続きます。私も、これからの人生、どのように変化していくか、楽しみでなりませんが、自分の軸はしっかり持ちつつも、人生の器や視野をもっと深く、広くしていけるように柔軟に受け入れて、生きていきたいと思います。


荻原実紀(感性デザイン経営)

松村茉里(弁護士)