凛としていきたいあなたへ、凛女のススメ。キャリアアップ・マナー・ライフプラン・美容・健康などに関する講演、コンサルティングを行ないます。

『仕事に家庭に子育て、そして転職』
ー凛女のススメを出版されてから、周囲の反応などはいかがですか？
（城木）思った以上に評判が良くて驚きました。仕事の信頼度も増して、ご紹介が増えたり…本ってこんなに！と改めて実感してますね。
ー今日は城木さんの３０歳を振り返っていただくという内容なのですが。今でこそしっかりとビジネスを確立されていますが、当時はどうだったでしょうか？
（城木）私の30才は、29才で二人目の子を生み、育休を半年ほど取って復職したころです。
夫婦とも実家から遠く、仕事と家事、育児に、とにかく大変でした。 保育園に迎えに行くのは、毎日一番最後。それでも職場では早く帰るので肩身が狭く、さらに保育園から熱を出したと呼び出しが頻繁にきて。
ーそれは気が気じゃないですね、保育園も熱があると預かってくれませんもんね。
（城木）子どもが具合悪くなり、私も過労で具合が悪くなりと、このまま働き続けられるだろうか？働き続けるべきなんだろうか？と悩みました。
育休後は復職１年以上勤務すること、という約束はとにかく果たそうと思い、その後はこの仕事を続けるのは無理だろうと判断しました。

ー育児に専念することにしたのですか？
（城木）いえ（笑） そのときの私には仕事を辞めるとはまったく考えていなく、なんとかして働き続けるにはどうしたらよいかだけを考えてました。一度辞めたら、もう働けないだろうと思いましたから。
ー働き続けることは決めていたのですね。
（城木）あのときは、一つの会社で勤め上げること、もしくはずっと会社員というキャリアしか考えていませんでした。それ以外があることを、知らなかった。 なので、辞めてしまうと復帰は無理なので、なんとしてもやめないように、と必死でした。
ー育児も仕事も家庭も、という両立ですね。女性には切り離せないものですよね。
（城木）そこで、出張や、土日を使って転職活動を行いました。
私の実家のサポートが受けられる東京で、
転勤がない、
今のスキルが生かせる
という条件で仕事を探し、転職したのは31才のときでした。

『ご恩をいただき、ご恩を次へ送る、という自立精神』
ーまさに自分の人生は自分で作る！凛女のススメの通りですね！！！
（城木）ただ、 今になって思うのは、そこでいったん仕事を辞めて家事と育児に専念してもよかったかもしれないな、と。
ー仕事を辞める、という選択はかなりつらい選択になるのでは？
（城木）そこなんです。キャリアを中断するのはロスではなく、子どもとの大事な時間を共有できるよい機会だったのに、それを考えつかなかった自分が残念ですね。
ーこれって女性の永遠のテーマですね。
（城木）ただし、ものすごく大変だったので、あの大変さに比べたらと思うと、今ではどんなことも辛くて大変と思いません。

ー大変のレベルが上がったと。
（城木）そうなんです。本当にどれも大切で、一生懸命にやってましたね。今となってはそれがすごく人生にプラスになっているし、たいていのことがあっても「どうにかなる」「どうにでもやりようがある」って思えますよ（笑）
ーお子さんたちともとっても仲がいいですよね。
（城木）少し前までは、仕事や会食で遅いことも「早く帰ってきて」と言われていましたけど、子供たちも恋愛をしたり、お友達との時間が増えて、自然と娘たちへの目のかけ方も変わってきてますね。
ー当時のご自身に、また、今頑張っている２０代３０代の女性たちにメッセージをお願いします。
時間のやりくりをして一生懸命、誠実に働いている姿は、誰かが見ていてくれるものです。 その努力は、いつか認められ報われます。
ー仕事は本当にそうした頑張りがやがて自分に返ってきますよね。
そうなんですよね。だから、絶対無理、できないと最初から諦めず、とにかく挑戦してみることが大切だと思います。 助けてくれる人が、必ず現れます。
ー頑張り屋さんは助けてもらうことに抵抗がある人もいますよね。
もしそういう人がいたら、ありがたく頼り、その恩は次に返していけばいいと思います。凛女のススメのお伝えしたいことの一つでもありますが、「頼っていい」って、ことなんですよ。自立って聞くとどうしても、何でも一人で頑張らなきゃいけない」と思う人が多い。それよりも、ありがたく、頼って、助けられた分はまた次の人、世代に返していこう、という気持ちが自立につながるんじゃないかな。